ハイトとトーシヨン・フレックスの関係
ナローボードは長い間ナローシンメトリーボードを
採用していました。
2011年にA28Evolutionで非対称ワイドボードを
初めて採用したスノーモトですが、オールラウンド
での滑走に重点を置いた為に、ナローボードの
軽快感を失いました。
しかしそれと引き換えにハイスピードでの安定性を
得て、ライディングの幅もひろがりました。
しかしその2011Evoボードもそろそろくたびれて来て
いる筈です。
まず酷使に耐えたエッジは丸くなり、本来のキレは
期待できなくなっています。
(カービング時やアイスバーンでズレやすくなります。)
スキーやスノーボードでは、当たり前のように新品
ボードをチューンナップします。
新品時のソールはゆがんでいてそれをフラットに
する為です。又使用目的によりエッジを鋭角にします。
しかしスノーバイクでは、直接足に装着するのでは
なく、デッキに足を乗せ操作する為にインフォメー
ションが少なく、違いが解り難く余りチューンは
行なわれていないのが現状です。
2011A28Evo発売時にBWSでは超ハードバーンでの
ライディングを前提に沢山のテストをしました。
そして数々のキットを発売してきました。
それは特定のスキルのあるライダーではなく、全く
一般のライダーでの超ハードバーンでのライディング
を想定したものでした。
又BWSのホームは、降雪が少なく超ハードバーン
なので、ここで快適に滑走できれば他では問題がない
と考えています。その為に時にオーバースペックになる
場合さえもあります。
ハイシーズンや、その他雪の柔らかいコンディション
のみの滑走でしたら全く問題がない事も、上記のような
使用条件ではそれも当てはまらない事が多いです。
その中でボードのフレックスとトーションの関係も
詳しく知りました。
↑
2台作成の2010Evoフレームに、2011ワイドボードを
取り付けたマシンはとても面白く、そのボードのポテ
ンシャルをフルに使ったライディングは今も忘れま
せん。ボード幅確か235mm位だったと思いますが
それに対し取り付け幅(100mm)が丁度良く、又
ハイトUPした為でした。
※ナローボードで使用のハイトを、そのままワイド
ボードに当てはめました。
全ての数字の落とし所も理解できました。
(この場合ダンパーリヤは硬度70でした。)
その後このデータを参考にし、2012年に少しスリムに
なったワイドボードの場合には取り付け幅100mmは
リヤボードがズレズレでした。
しかし取り付け幅160mmの場合には、リヤのずれも無く
快適な乗り味でした。
2012, 2013に発売のEvo Limitedボードはカーボン
プレートをインストールし、切り返しの速さとハイスピード
時の安定性を確保した素晴らしいボードでした。
この場合には取り付け幅160mmで、ハードフレックスで
トーションもハードでしたがそのスリムなボード幅で
切り返しも楽に行なえました。
(リヤダンパーは硬度70でした。)
2014に発売されたEvo Ltdは、ボード幅約250mm
でした。そしてカーボンプレートをインストールした
このボードは、フレックス・トーション共きつくハイト
UP25mm、ダンパーは柔らかく硬度50が一番Good
でした。
又非貫通ダンパーも非常に相性は良いです。
このボードはエッジグリップが超強力です。
その後2015年に発売のEDGEはその強いサイド
カーブからターンしやすく、更にダンパーを硬度50に
そして10mmハイトUPで最高のシーズンを終えようと
しています。
※最高のセッテイングです。
又先シーズンにプロトボードを試乗したパウダー
マスターは、最初から普通にカービングが出来ました。
ボード幅約270mmですので、パウダーに特化した
ボードですが、フレックス・トーションが比較的柔ら
かく細かい動きは無理ですが、オールラウンド的な
使用も十分可能です。
ダンパーは10mmUP、硬度50で柔らかくしています。
160mm幅の取り付け位置からボードエッジまでの
長さがあり、エッジにプレッシャーがかけやすくその
柔らかいボードフレックス・トーションにより、ハード
バーンでのカービングを可能にしました。
その分扱いには注意(破損)が必要です。
ボード幅・取り付け位置幅・フレックス・トーション、
ダンパー硬度、その他エッジ~デッキ間が微妙に
関係し乗り味が全く変わります。
ボード位置セッテイングはセットバック、(一番後ろの
インサートホールに取り付ける)つまりボードを
一番前に出した位置がよりカービング向きです。
スノースポーツは自然を利用した遊びですので、
その時々でコンディションが変わります。
その為にその都度セッテイングや乗り味が変わります。
又経年変化で落ちたパフォーマンスのままでは、
ポテンシャルを100%発揮させる事は出来ません。
※当店では考えられる一番厳しい条件での使用を
前提にパーツの開発をしています。
その為にお客様の使用条件を考慮して、BWS SP
パーツをチョイスして頂けますと、最高のパフォー
マンスをお楽しみ頂ける筈です。
毎年設計変更が行なわれるスノーモトですが、
BWSでは常に、誰でも『より乗りやすく』を考え
日々パーツを開発しています。
もう2016モデルを視野に入れ開発を開始しました。
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